GEMSからELMSへ

2001年に設立されたジャパンGEMSセンターは、日本におけるGEMS（※）の拠点として、大人から子どもまで多くの方々がGEMSを通した探究的な学びを体験できる場をつくってきました。現在は1,500人を越えるGEMSリーダー／アソシエイトのみなさんが全国で活躍されています。

2024年4月、時代に合わせて役割を刷新し、新たな探究的な学びの拠点「ELMS（Exploratory Learning in Math and Science；エルムズ）センター」を公益社団法人日本環境教育フォーラム（JEEF）内に設立。GEMSが大切にしてきた視点に加えて、持続可能な社会（サステナビリティ）への視点や多様性の尊重（インクルーシブ）、そして場づくりとファシリテーションなどの要素を強め、科学と数学の探究的な学びを追求していきます。その他、「これからの環境教育の提案」や「誰一人取り残さない環境教育」の活動も従来通り続けて、環境教育・ESD 業界のトップランナーとして業界を牽引してまいります。

※GEMS（Great Explorations in Math and Science；ジェムズ）は、カリフォルニア大学バークレー校の附属機関ローレンスホール科学教育研究所で開発された、幼稚園から高校生までを対象とした科学と数学の参加体験型プログラムです。

ELMは、ニレ（楡）という意味の英単語です。
街路樹や公園樹としても人気のニレは、材木にするとねばりがあって曲げに強いため、建築材や家具、楽器などさまざまな用途に使われる身近な木です。 「身近にあり、さまざまなものに活用することができる」という点が、わたしたちの目指す学びのイメージに合っていることに加え、建材に使われる点が「学習者自身が科学の家を建てる」という比喩にも通じます。

GEMSの資格について

• 現在取得されている「GEMSリーダー／アソシエイト」の資格は失われません。これまで通りご活用・ご活躍ください。
• 今後新たにGEMSリーダーが増えることはありませんが、GEMSのレガシーを継承し、発展させた日本型の養成講座「ELMSリーダー養成講座」を開講いたします。
• ELMSリーダー資格では、GEMSが大切にしてきた視点に加え、持続可能な社会への視点や多様性の尊重、そして場づくりとファシリテーションなどの要素が追加されます。
• 新たな資格制度の開設に伴い、資格の名称も変更します。GEMSリーダー／アソシエイトは、新たな資格名称を併記することができます。また、新たな追加要素に興味のある方は、スキルアッププログラムを無料で受講できます。
  ※受講は必須でなく、スキルアップを講座を受講しなくても新名称の併記は可能です。

GEMSプログラムの使用について

• ティーチャーズガイドをお持ちのプログラムは、これまで通り実施可能です。ぜひたくさん実施してください。
• ティーチャーズガイドの販売は、ELMSセンターブックショップで継続いたします。ただし、再販ができないため、在庫がなくなり次第終了となります。
• イベントチラシや告知などで「GEMS」の名称を使っていただくことは可能です。ただし、ロゴを使用することはできません。
  ※「ELMSセンター」の名称やロゴは使用可能です。使用の希望についてはお問い合わせください。
• GEMSプログラム使用時の事前申請や実施報告は必要なくなります。ただ、こんな風にやったよーと教えていただけると、ちょっと嬉しい気持ちになります。

GEMSリーダー／アソシエイトのサポートについて

ジャパンGEMSセンターは名称がなくなりますが、わたしたちは日本中のGEMSを応援し続けます！
GEMSの実施や子どもたちへの寄り添い方についての質問、ワークショップのご相談など、これまでと変わらずお気軽にお問い合わせください。